m2mの通信手段や具体的用途とは?VPN回線は必須?
m2mの通信手段としては無線通信が多く使われています。
有線通信に比べて導入が容易、かつコストが安く済みます。
機械を増設する場合でも有線接続に比べて追加することが簡単、レイアウトの自由度も上がるということが無線通信が好まれる理由です。
有線接続に比べると無線通信は不安点ですが、それを補って余りあるメリットがあるため、無線が選ばれることが多いです。
無線通信で使われる規格としては、NTTなどの携帯電話の通信網(sim)を使うことがメジャーです。
これは、既存の携帯電話の設備を使うことで無線設備を新たに新設する必要が無いこと、ある程度のセキュリティが確保されていることなどが理由です。
デメリットもあり、通信量によっては多額のコストがかかること、消費電力が大きいといったことが挙げられます。
セキュリティもある程度は確保されていますが、万が一のことを考えてocnなどのVPN回線を確保する場合もあります。
小規模なm2mでは、Wi-FiルーターなどでWi-Fiを使うこともあります。
Wi-Fiは通信速度が高速で大容量のデータを短時間で送ることができる、導入後にはあまりコストがかからないというメリットがあります。
しかし、電波干渉が起きやすいため、狭い範囲で多数の端末を動作させることにはあまり向いていません。
m2mが使われている用途としては、自動販売機の在庫監視といったリモート監視、川の水量や土砂の動きを見るといった防災用途といった物が挙げられます。
遠くの状況を確認したセンサーが携帯電話の通信網からフレッツ回線などを経由して監視している機械に送られる、といった流れです。
小規模な物としては、工場などで導入されているファクトリーオートメーションの監視機能、最近多くなってきたスマート家電などがあります。
農業でも積極的に導入されており、日照時間や気温、土壌の状態を監視して、適した肥料を自動的に与える、といったことにも使われています。
人口の減少で農業従事者が減っており、この分野のオートメーション化は急務となっています。
今後の更なる進歩が期待されています。