IoTには固定ipがおすすめ、でもセキュリティの問題は?

固定ipとはIPアドレスが固定されていることを言います。
IPアドレスとはインターネットに接続している端末全てに割り振られている3ケタ×4つの数字です。
この数字は重複が無く、一台一台に別の数字が割り当てられています。
このIPアドレスはプロバイダが割り当てているのですが、接続のたびに別のアドレスを割り振られるものと、常に同じIPが割り振られるものがあります。
常に同じIPが割り振られるのが固定ipです。

ネットサーフィンをしている程度では固定されていてもされていなくても差はありません。
しかし、自宅でサーバーを立てて運用するといった使い方をする場合、IPは固定されていた方が外部からの接続は楽に行えます。
固定されているのであれば、そのIPに接続すればいいのですが、固定されていない場合は、IPを探すという工程が増えてしまいます。

IoTで自宅の監視カメラに外出先から、LTE simなどで接続、といった場合、これも固定ipがあると便利です。
固定されているipに、外出先からsimを使い接続すれば、外出先からもカメラの映像を見ることが可能だからです。
しかし市販の家庭用webカメラの場合、IPを固定されていないカメラについても外部からすぐに探すこと、接続することができるソフトが同梱されていることがほとんどです。
それほど意識せずとも使用することは可能です。(この場合、ダイナミックDNS接続となる)

このように、メリットとしては探す手間が省ける、と言ことが挙げられますが、デメリットはなんでしょうか。
IPが常に変わらないので、そのIPを攻撃され続ける可能性があることが挙げられます。
ハッカーは、手当たり次第に防御の薄いところを狙う、というのが一般的な手口です。
しかし固定ipの場合、防御を固めていても、粘着して狙われることも考えられます。
セキュリティを強固にしたり、VPNを導入したりといった対策を考えることが必要になります。
また、一部のocnやNTTのフレッツなどでは、固定IPはオプションとして別料金となることもあります。